頭痛生活からの脱却
私は医師として16年働き続けていますが、大半を頭痛と共に歩んできました。医学の教科書に載っている治療は全て鎮痛薬。そもそもなぜこんなにたびたび頭痛が起こるのか?自分の納得いく答えがありませんでした。
この問題を絶対解決してやろう!と決心したのが3人目出産後の休暇中。これまでロキソニンを飲んでなんとか誤魔化してきた頭痛が、もう誤魔化せないくらい連日繰り返されたのがきっかけでした。
神経内科の本、脳外科の本、解剖学の本、生理学や生化学の本、頭痛について書かれた海外の文献、、時間があったので、沢山調べました。その中でものすごい納得感を持てたのが、ライナス・ポーリング博士の唱えたオーソモレキュラー栄養学でした。生化学の基礎知識を振り返りながら文献を読み進めていくと、自分のこれまでの症状、体で何が起こっているのかが驚くほどピッタリと一致した瞬間でした。
原因がわかったら後は動くのみ。自分の症状を是正すべく、食生活を変えました。本当に原因が是正されているかどうか、血液検査をしてデータ解析をしたり血糖変動を調べたりといった裏付けデータの収集も行いました。
結果は、見事半年経つころには頭痛が一切なくなりました!もちろんロキソニンも要りません。血液検査などのデータもバッチリ改善していました。(一般的な健康診断では決してひかかって来ない変化です)。
嬉しい副作用があり、いつも甘いものが我慢できなかった私ですが、気がつけばそんなことがなくなっていました。さらに午後になるとスタミナ切れで昼寝したい気分になることが多かったですが、そういう疲れもなくなっていました。イライラしているなと感じることが多かったですが、そう思うこともなくなっていました。
効果の凄さと、食生活を変えるのみというお手軽さを確信した私は、周りのお友達や家族のさまざまな症状に対して、栄養アドバイスを行いました。原因不明の疲れ、パニック発作、子どものADHDなどなど、同じ考え方でどんどん治ります。
今の日本には栄養不足なんてないと思っている人は(医師も)多いですが、カロリーは足りていても質的な栄養不足は深刻なことが勉強するにつれてわかってきました。OND(オーソモレキュラー栄養医学認定医師)の資格をとり、今はクリニックの外来でも栄養アドバイスを行なっています。
本来栄養知識も医学知識も、あらかじめ生活の中で必要な量を知っていれば病気にはならないはず。今後はハルキッズでもこの知識の伝達を行なっていきたいなと考えています。
このブログでも、また書いていきますね。お楽しみに。
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